レバレッジ１～２倍でFX外貨貯金
なんとなく外貨貯金でもしてみようかなと思って始めたのがきっかけ
最初は一般的な銀行で日本円から外貨に両替してそれを外貨普通預金で貯金した
外貨といっても米ドルのみ
米ドルを選んだ理由
- 変動が大きい通貨はリスクが大きく貯金（貯蓄）には向いていない
- 基軸通貨であるため、金と同じように価値がなくなる可能性は低い
外貨貯金したはいいけど資金が拘束されるし金利は低い、為替変動リスクは個人持ち、なんか馬鹿らしくなってきたので、ＦＸを外貨貯金代わりにしたらどうなんだろうと調べてみました
いろいろと検討・調査したが結論から書く
外資貯金は銀行よりFXの方がおすすめである
誰が何と言おうと
では、FXと銀行での外貨預金の違い（メリット・デメリット）
安全性、お得度、使い勝手の３つに分けて検証してみた
安全性
まずは、やっぱり安全性
（１）為替変動での差損・差益
FXでも銀行でも為替変動での差損・差益は同じ
多少、FXのほうがリアルタイム性は高いが貯金と考えた場合
それほど違いはない
ただし、選ぶ銀行を間違えるとあほみたいに手数料を取られるので注意したい
（２）破綻・倒産など
FXでも銀行でも破綻・倒産リスクは同じ
FXの方が歴史が浅いため銀行よりも信用度が低いように感じるが
銀行であっても破綻する時代
当然だが、怪しいFX業者には絶対大事なお金は預けないこと
スワップが多いというだけでよくわからないFX業者に大事なお金を
預けるなんてありえない
これは銀行でも同じ
金利が高いからといって、よくわからない海外の銀行にお金を預けたり
しないでしょ？
銀行は信用度が高いイメージだと思うが、もし銀行が破綻した場合
外貨預金の場合は、１円も戻ってこない可能性がある
外貨貯金は円貯金とは違い、預金保険制度の対象外であるため
これはどの銀行も同じ
FX業者の場合、破綻した場合でも顧客の資産は信託保全されているので
全額返ってくる（信託保全をしっかりされているFX業者を選びましょう）
ということは、外貨預金を考えた場合、FX業者の方が銀行より信用度が高い
しつこいようですが、信託保全していて情報開示が多く
業績が把握しやすい業者を選びましょう
お得度
続いて、お得度
外貨預金には金利の少しよい定期預金があるが
長く資金を拘束されると、為替変動によるリスクが高まる
しかも、後述するが定期預金すると銀行の唯一のメリットである
使い勝手が非常に悪くなる
結果、多少金利が良いからといって外貨での定期預金はまったく不合理である
（１）金利（利息）（2018/06現在）
外貨預金普通口座で比較的利率の良い銀行は
「銀行」
「FX業者」
代表的なFX業者の利率は*1
（２）手数料
銀行であっても、FX業者であっても
日本円から外貨、外貨から日本円にするのに手数料がかかる
日本円→外貨（貯金）→日本円とした場合の手数料
簡単に言えば、外貨貯金は日本円で貯金するのと違い
貯金するだけで手数料がかかるのだ*2
「銀行」
「FX業者」
外貨貯金に関する手数料はFX業者の方が圧倒的に少なくて済む
”どっちだってそんなに違わないじゃん”
”コンビニATMで貯金を引き出すのに１００円、２００円手数料がかかるんだし”
と思うなかれ
そもそも、１０万円を１年間貯金した際につく利息は
２８０円～４００円にしかならない
そこからさらに手数料を取られていては、貯金する意味すらなくなってしまう
逆に半年しか貯金せず引き出したら手数料だけでマイナスになることを意味する
（３）税金
利息に対する税金は銀行でもFXでも同じ利率だが
銀行の場合、利息をもらう際に利益が出ていようがいまいが
必ず税金を取られてしまう（強制的に天引きされる）
FXの場合は、為替差益と合わせ利益となった時に初めて税金が発生する
例えば、為替差損が発生していた場合は利息（スワップ）に税金はかからない
また、２０万以上の利益が出ていない場合も税金はかからない
この利息に対する税金強制徴収が意外とでかい
銀行では外貨預金し利息が１０円発生した場合
発生都度に20.315％とられ約８円となってしまうが
FXの場合は１０円のまま利息（スワップ）をいただくことができる
利息だけで２０万円をこえるようなことはそれほどないかもしれないが
例えば、１８万円の利息であった場合、FXの場合は１８万円そのままもらえるが
銀行の場合は、利息に税金がすぐにかかるため、１８万円の２０％（３万６千円）
を税金で引かれ手取りは１４万４千円となる
前述したが、為替差損が発生し元本割れしていたとしても税金は
無慈悲に取られてしまう
ちなみに、決済しなければ、利息（スワップ）に税金はかからない*3
何年も持ち続ける場合は、とってもお得です。
FXには損益通算や経費計上という節税テクニックもあるが
貯蓄と考えた場合あまり意味がないためここでは説明を省く
あと、銀行であっても差益で２０万円以上利益が出た場合は確定申告が必要
お得度としては、銀行よりFXの方が圧倒的にお得である
使い勝手
最後に、使い勝手
（１）現金で利用
すべての銀行ができるわけではないが、ソニー銀行の場合
外貨預金をATM（海外）から引き出すことができる
キャッシュカードでのキャッシングとは違い、借金ではなく
外貨口座にある分を直接引き落とすことができる
手数料は１．７６％のみ（海外設置ATM手数料がない場合）であるため
まあまあお得である
なぜ「まあまあ」と表現したかというと、クレジットカードの
キャッシングであればこちらよりもお得に現金を入手できるからである
ただし、クレジットカードの場合、返済（早期返済）という手間が
発生するため、使い勝手としてはソニー銀行の方がよい
FXの場合はマネーパートナーズで現金化できるが
FX口座から直接現金化ができるわけではない
いったん日本円にしてから再度両替をするか
現受けしてから利用することになる
また、現受けには手数料がかかる
手間がかかる分、使い勝手がよいとは言えない
（２）カードで利用
カード利用はソニー銀行の場合、購入金額が外貨口座から
購入時に直接引き落とされる（デビットカード）
しかも手数料も発生しない
クレジットカードでも基本は為替手数料（１．６０％ ～）が発生するが
ソニー銀行のSony Bank WALLET（Visaデビットカード）であれば
手数料は発生せず外貨預金口座から利用した金額分のみ引き落とされる*4
これが銀行の、あえて言えばソニー銀行の唯一最大のメリットである
FXの場合もマネーパートナーズのマネパカードというのがあり
そちらで同じようにカードで利用できるが
現金で利用する場合と同じく、FX口座にある外貨を直接利用することはできない
（３）送金で利用
銀行によってまちまちであるが、ネット系銀行の方が手数料も安く
使い勝手もよい
FX業者でも送金できるが、すべてのFX業者でできるわけではないし
手数料も一般的な大手銀行と同じ程度に手数料もかかり
現受けも必要である
使い勝手としては、FXよりも銀行の方が断然よい
上記結果を簡単に表にまとめると
| 安全性 | お得度 | 使い勝手 | |
|---|---|---|---|
| 銀行 | ▲ | × | ◎ |
| FX | 〇 | ◎ | ▲ |
こんな感じだろうか
目的によって違うと思うが、そもそも外貨預金はなんのために行うのだろうか？
と考えた場合、使うためではない（少なくとも私の場合）
貯金を目的とし
日本円の下落リスク（インフレも含む）を軽減し、あわよくば利益も出したい
というのではないだろうか
そう考えると、「使い勝手」は外貨預金のメリットにはなりえない
貯蓄としては逆にデメリットである（使っちゃうし）
結論（2018/6現在）
誰が何と言おうと外貨で貯蓄がしたいのであれば銀行よりFXがおすすめである
（注意事項）
ちなみに１１０円～１２０円の間の時に外貨貯金を開始したなら
円高になって差損となっても長くて８年間くらいで元に戻っている
円高になって元本割れしたら10年定期に入れたつもりで気長に耐え抜こう
できれば１１５円以下の時に外貨貯金を始めるのがいいだろう
贅沢言えば１１０円以下がよい
